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2021.02.08

この英語、使いません!

書店にずらりと並ぶ英語の本!

私はこれまで、子供から大人まで幅広く英語を教えてきましたが、どの世代も共通して同じミスをすることに気づきました。 そしてその背後には、彼らの教わってきた「学校英語」に少なからず問題があるということが分かってきました。

今の中学校や高校の教科書はどれも優れています。 先生も「正しい英語」を教えています。 しかし、先生ご自身が作成した補助教材それから試験問題に、首をかしげざるを得ない英文が多くあるのも事実です。

なかでも最も気になるのは、状況を設定せずにあるフレーズを教え込もうとする先生たちの姿勢です。 これではどんな人間がいかなる状況で言ったのかさっぱりわかりません。

英会話の教材にしてもそうです。 18世紀のイギリス紳士と現代アメリカに暮らすティーンエイジャーがやりとりしているようなフレーズが、あちこちに散見されます。

たまたま私は中学や高校の英語教材や試験問題を丹念に見る幸運に恵まれました。 また、英語を教える日本の先生たちと接する機会も多く、彼らが抱えている長所や短所もそれなりに把握しているつもりです。

たとえば、"It's a fine day." これは文法的には間違っていませんが、たいそう古めかしく聞こえます。
    "It's a nice day."
    "It's a beautiful day."
    "It's a lovely day."
こんな表現の方がしっくりきませんか?

「英語できます」や「英語教えます」の看板を掲げていても、いったいどれほどの数の先生たちが英文の雑誌や新聞をすらすら読め、また英語圏の人たちと普通の雑談ができるのでしょうか?

実際、「英語教師」という肩書を得てからというもの、いろいろと思うことが多い今日この頃です。

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秋山 深雪(あきやま みゆき)

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